『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』開発者日記#4 - フェイトメーカーを創る

キャラクター作成やカスタマイズにおけるさまざまな選択肢について、開発者からの裏話をご紹介!

伝説のフェイトメーカーであるあなたはドラゴン・ロードを倒し、ワンダーランズを救うよう運命づけられていますが、それをどういう風に成し遂げるかはあなた次第です。外見や声からマルチクラスを駆使した個性的なビルドまで、『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』ではプレイヤーの選択がすべての基本となります。ティナにフェイトメーカーと呼ばれる逸材の腕の見せどころですよ!

「開発中の楽しみと言えば、大抵の場合プレイヤーの選択に関することです。誰もが自分のキャラクターやプレイスタイルの大事な部分は自分で決めたいですし、その選択がゲーム内容に反映されているのを見たいと思っているものです」―『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』リード・システムデザイナー、イアン・チャイルズ

『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』のキャラクター作成はテーブルトーク RPG の想像上のヒーローたちへのラブレターです。自分だけの冒険者を細部までこだわって作りこむことも、適当に設定を選んでとりあえずゲームを始め、後で思いついた設定に調整していくこともできます。

今回の『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』の開発者日記シリーズでは、フェイトメーカーを作成する際に“あなたらしさ”を引き出すあらゆる要素をご紹介します。外見はもちろん、キャラクターの性格にも豊富な設定が用意されていますので、ぜひ最後まで読んで勇者の冒険を自分らしく仕上げるための参考にしてください。

個性を選ぶ

キャラクター作成時には、後に重要となるマルチクラスシステムを考慮したクラス選択などゲームプレイ中心の選択を行えるほか、あなたの想像力を思う存分発揮してキャラクターの外見や態度を決め、自分だけのフェイトメーカーを作り上げることができます。直感的に「あれにしよう」「これにしよう」と選べるボディタイプをベースに、身長、顔の特徴、髪型、メイク、服装などを思いのままにカスタマイズすることができます。ボードゲームのフィギュアのように、デフォルトのキャラクターは工場から出荷されたばかりの全身灰色の人形の姿で、早くカッコいいペイントをしてくれ! と叫んでいるのです。

一から外見を作成するのはちょっとなぁ、という場合は頭部、メイク、アーマー、キャラクターの全般的なプリセットなどから選ぶか、気に入ったものが出てくるまですべての要素をランダムで選択することも可能です。外見はゲーム内の能力や成功度にまったく影響を与えないので、好きなだけユニークな、あるいはイケてるフェイトメーカーに仕上げてみましょう。

もうひとつ重要なのは「ギャラント(勇敢)」「クレバー(知的)」「グラフ(無骨)」「ストレンジ(異端)」の個性の選択です。『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』では、バックストーリーや冒険に出る理由があらかじめ決められたキャラクターとしてロールプレイするのではなく、自分がどんな気分で冒険を進めたいかでキャラクターの個性を選択します。クエスト中、あなたの作ったフェイトメーカーはティナが魂を込めて作ったストーリーへの反応や、戦場での威勢のいい言葉など、たくさんの発言をします。力強い言葉や歯に衣着せぬ物言い、皮肉や完全に不思議ちゃん的な発言など、何を言うかは個性の選択で決まります。   

個性にはそれぞれ2種類の音声が用意されており、自分の好みに合わせてピッチを調整することが可能です。「ひとつの体型や性別や過去といった要素に縛られない個性を揃えたので、そのうえで特徴のある声を作り出すというこれまでに経験したことのない挑戦に挑みました。ソロプレイかどうかに関わらず、一人一人が満足のいくキャラでなくてはなりません。そこで私たちは、テーブルトーク・ゲーマーの視点から『新しいゲームを始めたり、新しいキャラクターを作ったりするときに、作家が陥る典型的なパターンは何か』ということを考えました。

たとえば、いつも自画自賛している勇敢な冒険者がいたとして、プレイしているうちに、まだ英雄的な行いが足りていないのではないかと気づく場合があります。それとは対照的に、ちょっと霊的で世界の裏側を見たようなことを言う異端キャラも存在します。彼らは必ずしも世界を救うなど崇高な目的のために参加しているわけではなく、『宇宙の秘密を解明しなければならない』とか、『おっ、血の生贄? いいね、やるやる』みたいな気持ちでいるかもしれません。」―『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』リードライター、サム・ウィンクラー

キャラクターを作成した後も、クイック・チェンジ端末を使って外見を完全に変更することができます。「ゲーム中盤で見た目を完全に変えたいと思っても大丈夫。好きな時に、好きな人物になればいい。最初のキャラクター作りで3時間もかけて作ったから、その外見にすっかり愛着が湧いているというなら、それはそれで素晴らしいことです! 肌を宝石のようにカスタマイズできる設定を見つけて、今度はまったく違う外見にしたいと思ったとしても、もちろん平気! 体型、性格、代名詞など、キャラクターの核となる部分をいつでも変更することができます。」―イアン

オーバードライブではじけよう

イメージどおりの勇者やなりたい自分そのままの勇者を作りたい人もいれば、目撃した人が永遠に悪夢を見るような恐ろしいホムンクルスを作りたいという人もいるでしょう。そういった過激な好みを持つプレイヤーなら、カスタム設定の「スライダー拡張」を利用するのがオススメ。これは開発者のイアンのお気に入り機能でもあります。 

「デフォルトでは、特定のスライダー設定には制限があります。『あ、これだと鼻が唇に食い込んじゃう』とか、『目が不自然に大きいし、人間には、というかファンタジーのおかしな生物にしかありえないぐらい傾いている』といった現象を防ぐためです」とイアン。「適当にいろんな要素を詰め込んだだけという印象を与えず、高品質なゲームを目指すため、一般的にそういう懸念点は未然に防ぐようにしています。その一方で、私も含めて、多くのプレイヤーがそういった奇妙なことを面白おかしく、楽しいと捉えています。スライダーの行き過ぎを気にせずに奇想天外な怪物が生まれたりするのは好きです。そこで、『スライダー拡張』という設定を作りました」

「スライダー拡張」を使うと、いわゆる“抑止力”というものがなくなります。巨大な唇を貫くほどの大きな鼻にしたい? マスクを突き抜けるようなヘルメットがほしい? 目を90度回転させたり、片方の目の回転をもう片方の目とは違ったものにしたりしてみたい? ぜひやってみましょう。それはそれで面白いし、面白いことは楽しいからです。ティナが操るワンダーランドのような世界では、そういったおかしな要素もゲームのテーマに沿っていると感じられます。

「確かに変かもしれないけど、変って面白いでしょう! たまに実生活でつらいことがあると、キャラクリ画面で「スライダー拡張」をオンにして、キャラクターをランダムに設定することがあります。本当に愉快なものが出てくるので、5分も経たないうちに笑いがこみ上げてきます。使用は自己責任ですから、もし何か変なものを見つけても、私に連絡しないでくださいね」

ワンダーランドで爪痕を残せ

カスタム設定は能力や態度、外見だけにとどまりません。豪華なバナー(旗)や英雄的なポーズをとる勇者の像で自分らしさを表現することもできます。ゲーム内でエモートを行うと、バナーに友好的/攻撃的なアニメーションが表示され、ワンダーランズのどこで危機を救ったのかを示す目印にもなります。

「ダンジョンを攻略すると、オーバーワールドに自分のバナーが常に表示されるようになり、あなたがそこにいって制覇したということを証明してくれます。バナーの形、パターン、アイコン、そしてそれぞれの色も選ぶことが可能です。そしてほとんどのカスタム設定と同様に、最初から多くの選択肢が与えられますが、ゲームを進めるうちにさらに多くの選択肢が解除されていきます。スケルトンゴブリンなど特定の敵の集団からカスタムアイテムとしてドロップされるか、ボスやバッドアスと呼ばれる強敵からドロップされます。倒すのが難しい相手ほど良いアイテムが手に入れられる、というのはゲームの定石です」

記念すべき偉業を成し遂げたあとは、フェイトメーカーを永遠に称える勇者の像がブライトフーフ中に飾られ、素材には定番の大理石や木彫り、輝くクリスタルなど、さまざまな種類を選ぶことができます。「1つの像だけではなく、あちこちにあなたを祝福する像があるんです。協力プレイで遊んでいる場合は、自分や仲間のような外見になります。4人が揃った完全パーティの場合、背景にポーズをとった自分がいて、周りにそれぞれのポーズをとっている3人の仲間の像が配置されます。自分の姿がゲームの世界に映し出されるのは嬉しいもので、キャラクター作成やバナー作成、勇者の像はすべてそのためにあります」―イアン

伝説的な野心

キャラクター作成が旅の第一歩だとすれば、エンドゲームは最終的な目的地だと考えることができます。発売時の上限であるレベル40までフェイトメーカーをレベルアップさせると、ステータスの配分、スキルツリーでの相乗効果のあるビルド、各エンカウントに持ち込む装備など、あらゆる重要な選択を行うことになります。ちなみに、ワンダーランズにはユニークな効果を試したり、完璧なキャラクターをさらに魅力的に仕上げたりするための装飾品として、たくさんのレジェンダリー装備が登場します。

『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』のリードゲームデザイナーであるベン・ゲットルマンには、特に思い入れのあるレジェンダリーのが2つあるそうです。「ひとつはレイン・アローというブラックパウダー製のショットガンで、5つの投射物を放つのですが、銃弾ではなく5本の矢が弧を描くように発射され、矢が放たれる方向がわかるように照準が表示されるんです。投射物が着地するとその場所に矢の雨を降らせるので、そこで大量の継続ダメージを与えることができます。とても使い勝手のいい銃です。また、『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』に登場して作り直したソードスプロージョンという銃を手掛けるのも楽しかったです。今作では敵に突き刺さる剣を発射し、敵に剣を突き刺すとサブ射撃モードが発動して、敵の下に巨大な神秘の剣を発生させて上方向に大ダメージを与えます」。

どんなふうにキャラクターをカスタマイズしても、『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』は誰もが楽しめる仕様になっています。2022年3月25日(金)に発売される『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』で、ぜひ自分だけのフェイトメーカーを作り、キャラの装備を思うままにカスタマイズしてください。そして今後も『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』ゲームガイドや開発者日記の新着記事をチェックして、完璧なビルド作りに備えましょう!